台湾で入院!脳梗塞・脳出血などの脳疾患で入院してリハビリ病院に転院するまで

みなさんこんにちは、スーちゃんです!

2019年の12月、義父が脳出血(中国語では中風といいます)で緊急入院し、左半身麻痺となりました。

救急搬送されてからリハビリ病院へ転院するまでの2ヵ月の間、家族総出でフルサポート、24時間介護生活を送ることに。

正直言って、台湾での入院や転院は日本に比べるとかなり大変なシステムだなと思いました。

(日本で介護職10年ほど、介護福祉士・介護支援専門員を経験してみての感想。)

今回、台湾で家族が脳疾患系で入院し、その後リハビリ病院へ転院するまでの体験談をご紹介したいと思います。

私の中国語はレベルが高くないため、細かい部分は飛ばしていますが、だいたいの流れということでご覧ください。

また、この記事で書いている内容や流れは、あくまでも我が家の義父の場合ですので、台湾のすべての総合病院や施設がこうであるとは限りません。

今回の経験が、どなたかのお役に立てれば幸いです。

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脳出血を起こした義父が緊急入院

台湾での緊急入院

2019年12月半ば、自宅で家族と夕食を食べていた義父の様子が少しおかしくなったそうです。

言葉が出てこない、左手に力が入らない。

そこで義母はすぐに救急車を呼び、病院へ連れて行ってもらいました。

しかし、はじめ搬送された病院では状態がひどいので診察することができないと言われ、別の総合病院へ再搬送されることに。

そしてこの搬送された総合病院にて、「脳出血」「左半身麻痺」と診断されます。

ここから、家族総出のフルサポート&介護生活がはじまりました。

総合病院での入院スタート

台湾での入院生活

救急車で総合病院に運ばれた義父は、その日から総合病院にて状態が安定するまで入院することになりました。

血圧が高かったため、血圧を安定させなければ脳出血が再発すると言われ、血圧を安定させる治療を受けました。

幸いにも開頭手術の必要はありませんでした。

義父について

まず義父の情報を簡単にご紹介しますと、55歳で現役の建設現場監督、夫を含め子どもは4人います。(みんなアラサー)

義母も55歳と若く、まさか義父がこの年齢で脳出血を起こし、左半身麻痺になるとは。と最初はかなりショックを受けました。

しかし、今回脳出血を起こしたのは血圧が急に上がったためとのことで、その理由の一つとして義父が血圧の薬をずっと飲んでいなかったことにあると思われます。

義父はとても健康に気をつけていて、運動も欠かしませんでしたが病院処方の薬を嫌っていました。

そのため、私たちもちゃんと義父が血圧の薬を飲んでいたら、と思うと同時に、義父もとても後悔し私たちに謝っていました。

血圧や心臓系のお薬はちゃんと飲みましょうね!!

あとは働き過ぎが原因かなとのことでした。

義父母は現役で働いていて、自宅も1階部分は賃貸に出すなど安定した生活を送っていましたが、将来のために貯金に励んでいました。

そのため、最近義父は少しハードな現場監督の新しい仕事を請け負い、疲労が溜まっていたのではないかということです。

今回病気になり、身体が不自由となった義父は「お金ばかり貯めても仕方ない。みんなで楽しく生活できるために使おう。」と考えが変わりました。

今後リハビリして回復したら、もっと旅行したりゆっくり暮らすとのことで、もう無理はして欲しくないなと思います。

緊急入院後すぐの義父の状態

義父が脳出血で緊急入院した翌日、私たち夫婦もすぐにお見舞いに行きました。

そのときの義父の状態としては、

  • 左半身が完全に麻痺
  • 左目の視力なし
  • 言語障害が少しあり
  • 感情の起伏が激しい

でした。

左半身は自ら動かすことはできず、左半分も見えないような状態です。

またしっかりと話はできるようですが、たまに言葉が出てこなかったり、本人曰く脳内が忙しいとのことでした。

またこれまで私には中国語で話していたのに、突然英語で話すようになりました。(これはみんなもびっくり!)

しかし、一応私のことは認識しているんだな、と少し安心しました。

また感情の起伏が激しいと言っても、9割は穏やかで、夕方になると不安なのか義母にいろいろ文句を言っていたようです。

これは病気のためなんだと理解するようにしました。

総合病院での入院は家族が24時間介護

台湾の総合病院での入院中は、家族や付き添いの方が24時間介護しなければなりませんでした。

日本では看護師さんや看護助手さんが患者さんのトイレや入浴介助、食事の提供をしてくれますが、台湾では看護師さんは看護業務(薬の配布や血圧チェックなど)のみ行っていました。

※私の勝手な解釈ですが、家族が患者のサポートをすることで、看護師さんの負担が減り、そのおかげで多くの入院患者を受け入れることができているのかなと。

リハビリルームや検査への車いすでの移動も、家族がすべて付き添います。

(リハビリルームでのリハビリも、スタッフはセットだけしたらあとは家族がサポートして行います。これもリハビリスタッフがすべて対応する日本とは異なりました。)

もちろん夜間も家族が泊まり込んで介護を行います。

そのため、患者用ベッドの横には家族用の簡易ベッドが必ず置かれていました。

また食事は個人ごとにどこかで調達しなければなりません。

義父の場合、毎食お弁当を注文していましたが、車いすで移動できるようになったら病院内のフードコートなどで食事をするようになりました。

このお弁当、入院患者用のはずなんですが揚げ物も大量で、脳出血を起こしたばかりの人が食べるものではないかなぁという感じで…

患者の状態に合わせた食事が提供されるわけではないので、義母が自宅で作ってきたりもしていました。

このように、台湾で病院に入院すると、家族が患者の介護を24時間対応しなければなりません。

しかし家族にも仕事や生活があるため、家族がフルサポート出来ない場合には誰かを雇うことも可能です。

例えば、日本でいう家政婦派遣会社から台湾人の方に来てもらったり、「移工(以前は外労と呼ばれていましたが差別用語なので今は使いません)」という東南アジアなどから来た家政婦さんたちに依頼します。

1日24時間依頼する場合、会社や人によって金額はさまざまですが2,200~2,800元ほどとのことです。

我が家の場合、義父が義母の姿が見えないと不安になり、状態が悪化しかねないとのことで最初は家族が24時間対応していました。

義母メインで泊まり込み、夫を含め4人の子どもたちが仕事を休みながらも義父の病室で介護を続けました。

2週間ほど経つと義父の感情の起伏も落ち着いたため、 私たちは台湾人の男性に日中の介護を依頼することにしました。

朝から夜までで1日1,500元とのことです。

夜間の介護もお願いした場合、金額は2倍となります。

総合病院での入院後はリハビリ病院への転院

緊急搬送後に入院していた総合病院は、脳出血の状態が落ち着いたら退院し、次にリハビリ病院へ転院して集中的なリハビリを行う必要があります。

このリハビリ病院への転院も、すべて家族が対応します。

リハビリ病院探しから転院手続き、我が家はすべてインターネットで調べて行いました。

日本ではケースワーカーさんなどアドバイスをくださるスタッフが病院にはいますが、義父が入院した総合病院にはいませんでした。

看護師さんに聞いても自分たちで調べてとのことでしたね…

そこで、まず入院時の診断書や健康保険証などの書類を集め、リハビリ科のある病院に転院希望の連絡をします。

※ここでできるだけ多くのリハビリ病院にアプローチすることが大切!

その後入院する患者を連れて面接と診断を受け、病院側が「入院してリハビリが必要」と判断した人が転院できます。

私たちも、義父がいつでもリハビリ病院へ転院できるよう、総合病院に入院中に1軒のリハビリ病院にて転院希望の面接を受けておきました。

施設への転居

台湾での入院生活

義父が脳出血で緊急入院したのは2019年の12月の半ばで、翌月には旧正月を控えていました。

そのため、残念ながら今年の旧正月は自宅で過ごせないねと話していました。

そして1月に入って1週間ほどしたとき、総合病院から「状態が落ち着いたので明日退院してください」と急に言われたのです!

しかも金曜日だったため、土日ともに転院先について問い合わせや手続きが一切できませんでした。

台湾での総合病院では、このように脳出血で左半身麻痺、リハビリ病院での集中的なリハビリが必要な場合でも病院からの案内は何もありませんでした。

そのため、家族が市内などにあるリハビリ病院を探し、連絡し面接に行かなければいけません。

今回、義父は金曜日に「明日退院するように」と言われてしまって、私たちも大慌てで次の転院先を探しましたがもちろん見つからず、病院にどうにか月曜までいさせて欲しいと頼み、退院を延長してもらいました。

しかし旧正月前のこの時期は、リハビリ病院は新しい患者の受け入れを行っておらず、3軒のリハビリ病院に連絡しましたが、どの病院も旧正月明けに連絡してくださいとのことでした。

義父のこのときの状態は、介助があれば立ったりトイレに座ることはできるけれど、基本車いす生活で左手も左足も少ししか動きません。

そのため、自宅での生活は難しいと判断し、日本でいう老人施設のような「護理之家」という施設へ入居することになりました。

義父が入居した「護理之家」は、1日1,000元で3食つき。入浴は週2回で車いすへの移乗や夜間介護も対応とのことでした。

施設によって異なると思いますが、この施設の入居者の多くは高齢で意思の疎通が難しい感じです。

そのため、義父にとっては少し退屈だったでしょうし、義母をはじめ家族も心配していました。

しかし1日1,000元で滞在できるのはありがたいなと思っていたのですが、施設入居後2週間ほどして義姉が施設スタッフと喧嘩し、この施設からも出ないといけなくなりました。

旧正月がはじめる前日のことで、なんでこのタイミングに!?と大変驚きましたね。

義父が何かされたのかなと思ったのですが、話を聞いてみるとこちら側の要求があまりにも多く、スタッフと施設がさじを投げた感じでした。

義父に飲ませて欲しいサプリメントの指示が細か過ぎる、入浴時のお湯の温度や夜間ケアなどについて文句を言ったようで。

ただの悪質クレーマーやないか!と申し訳なかったです…

ただ、施設を出ないといけなくなった義父が行ける場所と言えば私と夫の陳さんが2人で暮らすマンションしかなかったため、なんと旧正月から我が家で自宅介護がはじまりました。

自宅介護のはじまり

台湾での自宅介護

リハビリ病院探しができる旧正月明けまでの間、施設に滞在する予定だった義父が施設を出ないといけなくなったため、我が家での自宅介護がはじまりました。

もちろん義実家へ帰宅するのが一番義父も嬉しいでしょうが、義実家は1階が貸店舗のため居住スペースの2階までは階段なんです。

そのため、マンションである我が家へと来ることになりました。

我が家は義父母が滞在するための部屋は確保できるのですが、車いす生活の義父の介護はかなり不安がありました。

私はこのとき妊娠7カ月だったので、介護経験はあれど義父を介護することは難しい状態です。

そのため、義母と夫が中心になって介護生活をしましたが、2回ほど義父はリビングで転倒してしまい、義母も腰を痛めたりと自宅介護の大変さを味わいました。

しかし、施設にいるよりも義父は穏やかに過ごすことができましたし、みんなでテレビ見ながら笑ったりご飯食べたりと貴重な時間ではあったかなと思います。

10日間ほど自宅での介護生活を送り、旧正月明け一日目に再度リハビリ病院へ転院希望のための面接を受けに行きました。

しかし、2軒の病院から断られてしまい、どうしようかと悩んでいたところ、旧正月前に面接を受けたリハビリ病院から電話があり、「明日から入院できますよ」とのこと!!

おかげで、自宅介護生活は無事に幕を閉じました。

リハビリ病院への転院が決定!

台湾での入院

義父が脳出血で緊急入院してから2ヵ月ほどが経ち、この間に施設入居からの自宅介護などさまざまなトラブルがありましたが、やっとリハビリ病院に転院できました。

これで本格的にリハビリを受けることができ、数ヵ月すれば自宅で生活ができるようになるまでは回復できるのではないかと期待しています。

このリハビリ病院への転院までの2ヵ月間も、ただ待っているのではなく、家族なりに義父へのリハビリを行っていました。

毎日公園へ行き、立ったりベンチへの移乗、最近では夫が義父を右側から支えたら少し歩けるようにはなりました。

また麻痺している左手を意識して動かすなど、毎日毎日諦めずにリハビリを行うことで、左半身の硬直も防ぐことも大切ですね。

リハビリ病院に転院できる条件

私たちは桃園在住ですが、桃園で入院可能なリハビリ病院は3軒あります。

  • 敏盛総合病院
  • 林口長庚病院
  • 桃園長庚病院

このうち、一番大きな林口長庚病院はリハビリ科がもう受け入れ不可能と言われていたので、残りの2軒に転院希望を依頼していました。

夫曰く、台湾は入院施設のあるリハビリ病院が少ないため、リハビリ病院にすぐ転院できるのは「回復が期待できる人で、リハビリに意欲的な人」。

状態が悪い人や、年齢も高齢の場合、諦めなければいけないこともあるとのことです。

残念ながら夫の友人のお父様も義父と同じく脳出血で左半身麻痺となりましたが、状態が悪いためリハビリ病院への転院は3ヵ月待ちとのことでした。

このリハビリ病院への転院条件は、あくまで私たちが見聞きしたことです。

面接した病院側のスタッフの考えなどで変わってくるとは思います。

リハビリ病院での入院期間について

リハビリ病院ですが、義父の場合最長6ヵ月の入院治療が可能です。

しかし、台湾の健康保険制度のためか、一つの病院に28日間しか滞在できず、今のリハビリ病院も28日後には退院し別のリハビリ病院に転院しなければなりません。

2軒目の病院に転院後、また元の病院に戻るのはOKとのこと。

半年間リハビリ病院で治療を受けるのであれば、この転院を6回繰り返すことになりますね。

ちょっと面倒だな…と思いますが、国が違えばということですね。

リハビリ病院でも家族介護は必要

総合病院では24時間家族介護が必要と伝えましたが、リハビリ病院でも同じです。

家族がトイレや入浴介護し、食事を用意してリハビリの付き添いも行います。

そのため、我が家もまた日中は家政婦さんにお願いして来てもらい、夜間は家族が交代で泊まり込むことになりました。

義父が一人でトイレへ行けるくらい回復すれば、夜間の泊まり込みは必要ではないのでそれまでの間家族は付き添うことになるでしょう。

まとめ

義父が脳出血で入院し、リハビリ病院に転院するまでの流れをご紹介しました。

今回、旧正月前であったこともあり、リハビリ病院への転院にかなり時間を要してしまいました。

しかし、それだけではなく台湾ではリハビリ病院の数が少なく、受け入れる側もふるいにかけている状態なので、今回義父が転院できたのは本当にラッキーだったなと思います。

また夫も話していましたが、子ども4人を育て上げるために一生懸命働いてきた義父が今回病気になりとても悲しかったです。

しかし、病気にならなければ義父の穏やかな一面や優しさ、家族への愛情を肌でこんなに感じることはなかったかなとも思います。

(義父は普段は寡黙であまり冗談も言わない)

私も以前は義実家へ行っても義父とはあまり会話がなかったのですが、今回同居したり病院へお見舞いへ行くと積極的に話すようになりました。

病気になってよかったとは思いませんが、義父も「命があってよかった。助けられた」と言うように、病気にはなったけれど我が家は幸せだと思います。

リハビリ病院へ転院したからと言っても、病院滞在中は家族での介護が必要なので、しばらくはみんなで義父母をサポートしていこうと思います!

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