台湾での出産レポ!無痛分娩でも痛いことがある!?入院の様子や費用も紹介

みなさんこんにちは、スーちゃんです。

2020年4月27日、台湾にて無事に元気な男の子を出産しました。

今回の記事では、台湾での出産についてご紹介したいと思います。

陣痛開始後、無痛分娩が決まり安心したにも関わらず信じられないくらい痛かったり、赤ちゃんがなかなか下りて来ず吸引分娩となったり。

終始ドタバタ劇となり、自分が想像していた流れではなかったけど、出産には妊婦の数だけストーリーがあるんだなぁとしみじみ思いました。

それではどうぞご覧ください。

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おしるしからの陣痛開始

台湾での出産

出産の流れは人それぞれ違うため、自分はどのように始まるのか気になりますよね。

私も「破水」「おしるし」「陣痛」どれから始まるのかドキドキしていました。

結果、私はおしるしからのすぐに陣痛が始まりました。

おしるしってすぐ分かるのか?と思いますが、私の場合は夜寝ていたら腹痛で目が覚めて、トイレに行ったら出血があったのですぐにこれがおしるしだ!と分かりました。

そしてすぐに陣痛らしき痛みが始まり、痛みの間隔も5~10分に!

ひとまず産婦人科に電話してみたところ、すぐに来るようにとのこと。

この時3:30でした。

産婦人科に行くも一度帰宅となる

まだ外が暗い中産婦人科に到着し、処置室に入って子宮口の開き具合をチェックしてもらうもまだまだとのこと。

なので一度帰宅して、痛みがひどくなったらまた来るようにと言われました。

しかし、車の振動がすでに耐えられないため、一度帰宅してと言われたら結構心にきましたね…

そして痛みがひどくなったらと言われても、どれだけの痛みで再度病院に行っていいのか分からず、この後自宅で一人我慢大会が開催されるのでした。

陣痛間隔が1~2分となり再び産婦人科へ

5時頃自宅に帰り、痛みが我慢できるうちにと朝ごはんを食べました。

その後、夫がどうしても処理しなければいけないことがあり会社へ行ってしまい、一人痛みの我慢大会が始まりました。

ソファに座ったり横になるのもつらいほど痛みが強くなったので、家の中を歩き回ったり壁にもたれかかったり、時にスクワットをして子宮口を広げてみようとしたりと、じっとはしていられませんでした。

11時頃になると痛みが限界で、四つん這いになって「痛い―!」と叫んだり壁を叩いたり。

そのため、夫に「やばいのですぐに帰って来て」と連絡し、帰宅してもらいました。

初めての出産なので、どのタイミングでまた産婦人科へ行ったらいいのか分からず悩みましたが、陣痛間隔が1~2分となり痛みも限界だったので「これは!」と思い、12:30頃病院へ駆け込みました。

産婦人科へ再度行ってみると、この時子宮口は4cm開いており、看護師さんから「頑張ったね!このまま陣痛室へ行こう!」と言っていただき、まだ産まれるまでに時間はかかりそうでしたがホッとしたのを覚えています。

(この産婦人科では陣痛室にベッドが6台あり、もう産まれる!というタイミングで分娩室へ移動という形でした。)

無痛分娩の処置を受けるも最後のいきみは自力で!

台湾での出産

産婦人科へ到着し入院手続きをしていると、看護師さんから「無痛分娩おすすめよ!」と言われ、夫がすぐに書類にサインしてくれ無痛分娩となりました。

この産婦人科では無痛分娩を推奨しているようで、入院手続き時に全員に説明しているそうです。

無痛分娩の費用は8,500元(3万円ほど)でした。

無痛分娩を予定していなかったので、「この痛みがなくなる!?ありがたい!」と大変喜びました。

この時の痛みは、痛みで腕が勝手に上に上がり、夫の手をこれでもかと握り、すべてが嫌になるような感じでしたね…

また、夫から「分娩が終わるまで痛みがなくなるらしいよ」と聞きさらに喜んでいたのですが、そんな甘いことはなかったです…

無痛分娩のための処置の流れは、まず背中に麻酔のための細長いカテーテルを刺していきます。

この時絶対に動かないようにと言われたのですが、陣痛の波が来ると冷や汗をかきながら痛みで体が動かないよう耐えていました。

そして麻酔を入れてもらうとスーッと痛みが消え、下半身の感覚がなくなりました。

なのでトイレは1人で行かないようにと言われました。

何はともあれ、麻酔を入れてもらったらもうそこは天国!!

分娩も痛くないって言うし、もう楽勝!と思っていたのですが…

麻酔を入れて3時間後、赤ちゃんの頭がもう下がっているけれど詰まっているので、自力でいきんで出すようにと麻酔を止められました。(ここから痛みがMAX!!)

陣痛の波が来るタイミングでいきんでみるのですが、ただただ痛いだけでどうしたらいいの状態に。

時間が経つにつれ、いきんでもこれ以上の痛みは耐えられないし、分娩室にまだ運ばれなかったら?という不安でいっぱいいっぱいになっていました。

実は、私が陣痛室で陣痛に耐えている2時間ほどの間にさらに4人の産気づいた妊婦さんが来ていて分娩室はバタバタと慌ただしくなっていました。

なので、次は誰が分娩室に運ばれるのか、私はいつ呼ばれるのかとそればかり考えて、もうこれ以上の痛みは耐えられない~と泣きそうになっていました。

この時の様子を夫が写真に撮っていたのですが、目が完全に死んでいましたね…

陣痛開始から17時間後に無事出産

台湾での出産

(生後3日目の息子)

麻酔を止めいきみ続けて3時間ほど経過した時、看護師さんに子宮口の開きをチェックしてもらうと、(膣内にがっつり手を突っ込まれてのチェックで痛いのなんのって)もう精神的にも限界で「痛い----!!」と叫んで看護師さんにしがみついていました。

看護師さんもやばいと思ったのか、「分娩室行こう!」と言ってくれて肩で私を支えながら分娩室へ移動しました。

もう歩くのも無理でしたがこの痛みから解放されるなら!と這うようにして分娩室へ。もうボロボロ状態とはこのことってくらいやつれていたと思います。

分娩室へ着くころにはパニック状態からの過呼吸を起こしかけていて、近くに立っていた看護師さんに飛びつこうとしていました。(←うるさいし忙しい)

そして担当のお医者さんがダッシュで駆けつけてくれて、吸引の用意をしながら「旦那さーーーん!早く―!産まれるよーー!」と叫んでいました。

夫がキャップとエプロンを着用して分娩室に入って来たタイミングで、赤ちゃんがスッポン!!と引っこ抜かれながら誕生しました!

分娩台に乗ってわずか数分のことでした。

陣痛開始から17時間が経過していました。

元気な産声を聞き、生きてた!よかった!と思うとともに、やっと終わったという安心感が大きかったです。

その後きれいに拭いてもらった息子を胸に抱きカンガルーケア。

頭が詰まってなかなか出てこれず苦しかったであろう息子に、頑張って出てきてくれて「ありがとう」「ありがとう」と声を掛けていました。

お医者さんは会陰切開した部分を縫いながら、「可愛いね~頑張ったね~」と笑顔で話しかけてくれました。

出産ラッシュで忙しいにも関わらず、丁寧に対応してくださった先生、飛びついたり叫んだりしても嫌な顔せず優しく声を掛けてくれた看護師さんたちには感謝でいっぱいです。

台湾の産婦人科レポ

今回私が出産したのは、2019年に桃園に新しく開院した産婦人科と小児科、月子中心(産後ケアセンター)を併設している病院です。

自宅から比較的近くにあるこちらの病院は、産婦人科と小児科ともに評判が良く、また施設も新しくきれい!

そしてお医者さんや看護師さん、清掃スタッフの方までみなさんとても優しくて、(対応は台湾らしく荒々しいことも 笑)海外での出産も安心して挑めました。

病室の紹介

台湾での出産

こちらが私が出産した産婦人科の病室。

すべて個室らしく、部屋代は1日1,500元(5,000円ほど)でした。

私も夫も産後の病室について何も知らないまま出産し部屋に案内されたので、個室なのか相部屋かも分からず、「夫の寝るスペースあるかな~」なんて話してたらホテルみたいな部屋でびっくり!

台湾での出産

産後3時間の満身創痍な私がトドのように横たわっております。

(実は寝ながら豆花を食べている深夜23時。行儀が悪いですが、仕方ない)

私のベッドの横に、家族用のベッドもちゃんと用意されていました。

台湾での出産

広々としたお部屋で、3日間快適に過ごせました。

台湾での出産

こちらは洗面台とトイレ、シャワールームです。

新築なのできれいなのはもちろん、明るいし使い勝手もよかったです。

台湾での出産

入院中はシャワー禁止だったので私は使いませんでした。夫のみ使用。

(※シャワー禁止とは、特に体に問題はなかったのですが台湾の文化で産後1ヵ月は髪を洗わない方がいいとのことでこう言われました。出産して汗だくでしたが、入院中は清拭だけ行いました。)

病室の扉の横の小窓から食事が運ばれたり下膳されたりするので、わざわざ外へ食事を取りに出たりスタッフさんが室内に毎回入ってくることもなくストレスがないですね。

~食事時間は以下の通り~

朝食 8時

おやつ 10時

昼食12時

おやつ15時

夕食18時

おやつ20時

食べてばっかり!!!

常にお腹いっぱいでしたね…

食事は「月子餐」という台湾の産後ケアのための食事を注文しました。(入院時に病院から注文するかを聞かれました。)

3食+おやつ3回で1日1,500元でした。

食事はこんな感じ

主食と副食3品、そして月子餐のメインとも言えるたっぷりのスープが毎回のお決まりメニューでした。

看護師さんからもよく言われたのが、母乳を出すためにスープはたくさん飲むようにとのこと!

あとミルクティーも母乳に良いとのことで、よく夫が朝ごはん屋さんで買って来てくれました。

このスープやミルクティーのおかげか?産後1ヵ月で母乳は結構出るようになりました。

台湾での出産

そしておやつはこんな感じ

健康的な台湾スイーツ?スープ?です!

入院中って暇なので食べることが楽しみなんですが、おやつがたまにしょっぱい系のスープだとがっかりしてましたね…

日本のようなお祝い御膳はなかったので、せめておやつは甘いものをください~

と言っていたらたまには洋風のおやつも!

甘いおやつ、嬉しかった~

台湾での出産と産婦人科

そしてこちらはフロアから病室に行くまでのエリア

病室に行くにもセキュリティがかけられていて、ルームキーを持っていないと自動ドアも開かない仕組みでした。

重厚なつくりの入り口の扉

この扉が高級感を出すためかとっても重くて、開ける度に産後のお股の傷に響きました…

ちょっとこの扉は優しくないなポイント。

ルームキー

このキーがなければ病室やナースステーションには入れません。

あとエレベーターも動かない。

セキュリティがしっかりしてるな~と安心でした。

病室とナースステーションの間にあるエリアのベビールーム

時間になったらカーテンが開けられ、入院中の赤ちゃんがずらっと並べられてお披露目されていました。

新生児はみんな可愛いですが、やはり自分の子が一番可愛いなと思っちゃう親バカ。

産後の状態

出産直後は陣痛室のベッドに戻り3時間ほど休憩して病室に移動しました。

病室のベッドで横になっていましたが、当日の夜は会陰切開の傷と後陣痛の痛みでまったく眠れず…

おそらく興奮状態でもあったためかと思います。

夜間巡回してきた看護師さんに痛み止めをもらい飲みましたが、薬が効かず結局朝まで痛みであまり眠れませんでした。

しかし空腹にはなるので、持参したカロリーメイトを夜な夜なボリボリ食べていました 笑

翌日は朝から授乳に呼ばれましたが、授乳の時以外は赤ちゃんはベビールームでお世話してもらえるので、入院中はゆっくり過ごすことができます。

授乳もしんどかったら断ることもできるので、私は夜中から早朝にかけてはミルクをあげてもらっていました。

ありがたいですね。

そして2日目の夜から下半身やお腹の痛みがだいぶ治まり、ゆっくり眠れるようになりました。

また産後2日目に会陰切開部分と子宮の状態のチェックがあり、順調に回復しているとのことですが排便がなかったため下剤を処方されました。

やはり会陰切開の傷が開くのが怖くて、知らず知らずのうちに排便を我慢してしまっているんですよね。

出産時も痛みに耐えましたが、産後もこんなに体の不調があるとは知りませんでした。

でもこの頃になると出産時の痛みを忘れつつあったので、人間って不思議だなぁと思いました。(でもまたすぐに産みたいかと言われたら無理ですね…)

台湾での出産費用について

今回、私の台湾での出産にかかった費用は、34,000元(12万円ほど)でした。

日本に比べたら安いですが、台湾では思ったより高かったなという印象でした。

細かな内訳は分かりませんが、一般的な出産費用に無痛分娩8,500元、部屋代と食事代で9,000元が追加されているかと思います。

あと赤ちゃんの処置代やミルク代が含まれると言っていました。

なので自然分娩で部屋代や食事代がかからなければ、費用は1万元ちょっとなのかなと思います。

台湾での出産のまとめ

特に今年(2020年)は新型コロナウイルスの影響により、日本をはじめ多くの国では出産を一人で乗り越えなければいけない妊婦さんが多くなりましたね。

台湾では夫も付き添いから立ち会い出産、お見舞いも許可されていたので、今回は本当に台湾に住んでいてよかったと思いました。

陣痛を耐える時も側に夫がいなければどうなっていたか、また産後の介助も夫がサポートしてくれたので体の痛みがありつつ頑張って乗り切れました。

まだまだ新型コロナウイルスの影響で、出産を一人で挑まなければいけない妊婦さんも多いかと思います。

そんな方たちが少しでも不安なく無事に出産できますように。

そして早く安心して出産できる状況になるよう願っています。

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