こんにちは、スーちゃんです。
先日、台湾では旧正月や中秋節と並ぶ大きな行事の一つである『端午節』でした。
旧暦の5月5日が端午節となり、2018年の端午節は6月18日(月)だったので、嬉しい3連休となりました。
毎年、スーちゃん夫婦と義家族は親戚の家に集まり、みんなで端午節のお祝いをします。
そこで、今回はスーちゃん家族が台湾の端午節に行う習わしについてお話したいと思います。
どうぞご覧ください♪
台湾の端午節で行うこと
スーちゃんの夫である陳さん家族の端午節の過ごし方は、まずは義父が信仰している道教という宗教の神様を拝む儀式である“拜拜(Bàibài)”を行います。
その後親戚の家に集まり、台湾ちまきである『粽子(Zòngzi)』を大量生産します。
まず、義実家で行う拜拜ですが、先に義両親が神様にお供えする紙でできたお金や食べ物を用意してくれています。
このような感じ
そして、テーブル右上にある長いお線香に火を付け、家族全員一人1本線香を持ち、拝んでから神棚に置いてある線香立てにブスッと挿しておきます。
これで拜拜の儀式は終わりです◎
この拜拜は、儀式を行う時間が決まっているようで、拜拜が行われる時は、事前に義父から「何時に始めるからそれまでに義実家に来て」という連絡があります。
が、時間通りに始まったことはありません。
おそらく、すごく真面目なご家庭では、きちんと時間通りに家族みんな揃って拜拜が行われていると思うのですが、陳さん家族はかなり自由なので、結構ゆるい感じです。
今回も、朝の10:30に拜拜が始まるからと夫の陳さんとともに義実家へ向かったのですが、なぜか義母が行方不明(買い物だろうけど何を買いに行ったのか、どこに行ったのか誰も分からない。)
義弟はベッドで爆睡している、という状態でした。
そして結局拜拜が行われたのは、1時間後の11:30でした。来年はどうだろう!?
余談ですが、この拜拜という儀式は、義父が信仰している『道教』という台湾で最もポピュラーな宗教の儀式なのですが、実は私と義母はクリスチャンなんです。
二人ともクリスチャンなのに、違う宗教の儀式に参加しているの?と思われるかもしれませんが、義母からは「拜拜中は何も考えなくていいから~」と言われているので、神棚をポケーっと眺めています。
そして拜拜がどこかのお寺で行われる際には、義家族から「スーちゃんは外で待っててもいいよ」とも言ってくれますし、とても気にかけてもらえてありがたいです。
台湾ちまき“粽子”の作り方
義実家で拜拜の儀式が終わったら、そのまま家族みんなで台湾の東部にある、宜蘭(Yílán)の親戚の家まで向かいます。
宜蘭は日本からの観光客の方はあまり多くはないのですが、温泉が有名で、自然保護のために景観保護にも尽力している美しい街です。
そんな宜蘭にある親戚の家には、陳さん家族と月に1度、そして旧正月などの時にも訪れています。
それでは、義母たちと台湾の端午節に食べるという“粽子”作りをしてきたので、お手伝いしたことを報告していきます♪
まず、“粽子”に入れる具から作るのですが、以下の5種類となります。
①から順番に説明していきます。
①菜脯(Cài pú)という大根を煮たものです。少し多めに入れます。
②滷豬肉(Lǔ zhūròu)。義母お手製のこの豚肉だけで私はご飯がもりもり食べられます!!
③しいたけはお湯で戻し、⑤の豆を炊いた時の残り汁と砂糖で煮つけていました。
④干しエビ
⑤ピーナッツを甘めに炊いています。義母が調理したこの豆の煮つけは私も大好きで、食卓に並ぶと永遠と食べ続けてしまいます。
そしてこの粽子を包む葉は、義母が近所の山で採ってきたものを使います。
もちろん、もち米や具を包む前に熱湯消毒をして、一枚一枚丁寧に拭き洗いします。
(↑葉を一枚一枚洗うスーちゃん。)
もち米や具、そして葉を準備できたらどんどん包んでいきます!
まずは、葉を包むためのタコ糸をセットします。
次に、葉の下1/3を折り畳み、もち米→具5種→もち米の順に盛っていきます。
そして三角に整えた粽子をタコ糸で縛っていきます。
こんな風になります。
このタコ糸でしっかりと縛った粽子たちを、お湯を沸かした大きな鍋で湯がいたら出来上がりです!
今年は、義母が次の世代にも粽子作りを引き継いでいきたいとのことで、粽子作り30年以上の義母指導の元、義妹と私と夫の陳さんの3人で、材料の準備から、粽子を葉で包むまでを行いました。
しかし、粽子を湯がく前に私たち全員の体力は0となり、最後の仕上げは義母に任して、私たち3人はリビングでぐったりしていました 笑
来年は最後まで見届けたいと思います!!
そして出来上がった今年の“粽子”がこちらです。
米の入れ過ぎにより、見事に大爆発していますね。
昨年義母がほぼ手掛けた粽子はこちらです。
すごくきれいですよね!
次世代の私たちが完璧な粽子を作れるようになるには、あと何年かかるやら。。。
台湾の端午節についてのまとめ
私は、この“粽子”という台湾のちまきが大好きなんですが、もち米で作られていることもあり、消化にはあまり良くないそうなんです。
なので、食べる時は1~2個で、よく噛んで食べるように言われていますが、私は普段からものをちゃんと噛まずに食べてしまうので、粽子もよく噛まずにモリモリ食べて、夜中お腹が苦しくて眠れなくなります。
端午節に粽子を食べては夜中眠れないということが3年も続いているので、来年こそは気をつけようと思います。
台湾では、この台湾ちまき“粽子”は普段からも台湾料理のお店などでも食べることができますので、端午節だけでなく、台湾へ観光に来られた際にはぜひ食べてみてくださいね♪
ただし、スーちゃんのようにお腹の調子が悪くなるかもしれないので、粽子を食べる際にはよく噛んで食べるようにしましょう!!